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いつかはおむつが外れます!焦らずに進めた方がいい理由

トイレトレーニングというのは、訓練ではなく子どもが一人でトイレに行けるようにするための練習に付き合うことです。そのため、大人のペースで進められることではなく、子どもの様子を見ながら気長に進める必要があるものです。そして、トイレトレーニングは始めたらずっと順調に進むものでもなく、できるようになったと思ったら後戻りすることもあるものです。

子どもがトイレでできるようになったら嬉しいものですよね。その上、自分で教えてくれるようになったら、トレーニングも順調だと感じるものです。そんな時に後戻りして、トイレに誘ってもできなくなったり、教えてくれずにおもらしをしたりしたら、なんだかがっかりした気持ちになってしまいますよね。

できた後だからこそ落胆も大きくなり、一度できたことがどうしてできなくなるの?と思わず言いたくなることもあるでしょう。しかし、ずっと頑張って来たお子さんの中には、少し疲れたから休憩したいと思う気持ちがあってもまた当然ですよね。それに、たまたま遊びに集中していて無意識のうちに我慢してしまったことも考えられます。

このように、トイレトレーニングは一度始めたらずっと進み続けるものではないのです。そこで、できるようになったかと思えばまたできなくなるものだ、いつかはおむつが外れるんだと思っていたら、後戻りした時にも焦らなくて済みますね。そうでなければ、ついお子さんを責めたり怒ったりしてしまいます。

一度できたんだという思いが強くなると、トレーニング中は余裕を持って接していたのに、その理由探しをしたりイライラした気持ちを感じたりしやすくなるのです。そこで、トイレトレーニングには後戻りもあることを知って、焦らずに、またできる時もあるというくらいな気持ちで接するようにしてみましょう。

焦りの気持ちが伝わると、子どもまで焦ってしまって余計にトイレトレーニングが進まなくなります。そのため、いつかは外れると思いながら焦らないでトイレトレーニングをしたいものです。それから、環境が変わって他のことで緊張したり、心が不安定になったりしてトイレトレーニングが後戻りすることもあります。

例えばお母さんの妊娠、保育園や幼稚園への入園など、大きく環境が変わった時にはそういうことが起こりやすくなります。そういう時でも、環境の変化があったわけではないのになぜかトレーニングが進まなくなってしまった時でも、思い切って休憩すると再開した時にスムーズに進むこともあります。

全体を通して、落ち着いてゆったり構える必要があるのがトイレトレーニングです。そのため、完了を焦らないで、お子さんに寄りそうつもりで進められたらいいですね。

夜のおむつ、使い続けているとおねしょは治らないものですか?

夜のおむつをいつまで使うかということはかなり悩みどころですよね。年齢的に考えるともう外した方がいいのかなとか、いろいろ考えることもあるものです。しかし、夜のおねしょが無くなるためには、膀胱が夜のおしっこをためておけるくらいに大きくなることと、寝ている間におしっこが作られる量を減らす抗利尿ホルモンの分泌量が増えることが必要とされます。

この抗利尿ホルモンは、ぐっすり眠り、また睡眠のリズムが整うことによって多く分泌されるようになるホルモンです。そのため、おねしょをしたことが原因でお子さんがたびたび夜中に目を覚ましてしまうと、かえってこのホルモンの分泌量が増えなくなってしまいます。

そのため、まだおねしょがあるうちから夜のおむつを外してしまうと、お子さんが目を覚ます機会も多くなり、ホルモンの分泌量が増えないのと同時にお子さんの健康にも影響が出ることが考えられます。それに、そのたびに起きて後始末をする大人の方も毎日続くと体調に影響が出てしまいますよね。

両方の意味で、無理なく夜のおむつを卒業するには、夜おねしょがなくなるまで夜のおむつを使っていてもかまわないと言えます。

それから、先ほども言ったように膀胱の大きさが大きくなり、抗利尿ホルモンが多く分泌されるようになったらおねしょは無くなるものです。つまり、夜おむつをつけたままでいることが原因でおねしょが無くならないということではありません。

睡眠をしっかり取ることで抗利尿ホルモンが分泌されるのですから、逆に夜中に起きてしまうよりも、おむつを使って朝までしっかり寝られる方が結果としていいということになります。お子さんの体格によってはおむつでは難しいこともあるかもしれませんが、夜のおねしょに対応した紙パンツも売られています。これならある程度体が大きくなったお子さんでも使うことができます。

それから、布パンツにセットして使うタイプのおねしょ対策グッズもあります。これは持っている布パンツに挟んで使うタイプのため、体格に関係なく使えますね。体格の問題がある時や、もうほどんと大丈夫だけどまだ時々おねしょがあるというような時に使うと、万が一夜に漏れてもほとんど吸い取ることができますので助かります。

以上のように、夜おむつを使い続けているからおねしょが治らないということではなく、おねしょが続くのは、まだそこまでの段階になっていないだけだということです。成長には個人差があるため、早くから夜のおむつが外れるお子さんもいれば、そうでないお子さんもいます。そのため、焦らずに様子を見ることが大切です。

昼と夜ではおむつが外れる時期が違うの?その理由とは

昼はトイレに行けるようになっても、それと同時に夜のおむつまで外れることはほとんどと言っていいほどないですよね。昼はおむつ無しで過ごせても、夜はまだしばらくおむつがいるということは多いものです。夜と昼ではおむつが外れる時期が違うものなのですが、その理由は何でしょうか。見ていきたいと思います。

ある程度大きくなると、夜はトイレに行かなくなったり、行っても1回くらいになりますよね。これは、寝ている間はトイレに行く間隔が長くなっているということを意味しています。それには、膀胱の大きさとホルモンの発達が関わっています。寝ている間にもおしっこは作られていますが、この量が多くなると寝ている間に膀胱からあふれてしまうことになります。これが、おねしょの原因です。

しかし、大人でも昼間と同じ調子でおしっこが作られているとすると、寝ている間にどうしてもトイレに行きたくなりますよね。そうならないようにしているのが、抗利尿ホルモンと言われるホルモンです。このホルモンは寝ている間に分泌され、おしっこを濃くし、量を減らす役割をしています。それで、寝ている間は昼間のように多くのおしっこが作られないというわけですね。

このホルモンは、ぐっすり眠ることでより多く分泌され、また眠りのリズムが整うのにしたがって分泌量が多くなるものでもあります。そのため、成長にしたがっておねしょは減るのであって、昼間のおむつが外れるのとは関係が無いということになるんですね。

それなら、膀胱が発達しないうちは夜中に時間を見て起こして、トイレに連れて行った方がいいのかと言うと、そうではありません。先ほど、抗利尿ホルモンは睡眠のリズムが整うのにしたがって多く分泌されるようになると言いましたが、夜中に起こされると睡眠のリズムが整わず、抗利尿ホルモンの分泌量が増えません。

それに、起こされると子どももおねしょをしてはいけないから起こされるんだと思い、それが自信をなくすことにつながってよけいにおねしょが長引くことになります。それから、睡眠を途中で遮られるとぐっすり眠れないため、体調も整わなくなります。そうなると、健康にまで影響が出てしまう可能性もあるのです。

そういうことを考えると、昼のトイレトレーニング以上に夜のおねしょは子どもの成長を待つしかないものであると言えますね。そのため、昼はおむつを使わなくて済むようになったんだから夜も頑張ろうなどと思う必要はなく、お子さんの様子を見ながら無理をしないでおむつが外れる時期を待てばいいのです。

外出先ではトイレに行けない、そんな時にできること

自分の家でならトイレに行けても、外出先では行けないというお子さんもけっこういるものです。外出先でおもらしをすると、家にいる時よりも片付けが大変だったり汚すことに対して気を遣ったりするので、親としては外でトイレに行けないというのは困ることですよね。

しかし、子どもにとっては、家のトイレは慣れ親しんだ場所なので不安は無くても、外出先のトイレは慣れない場所なので不安に感じることもあります。そこで、外出先のトイレに行けない場合にできる対策について考えてみたいと思います。まず、外出先で行けない場合には、漏らしても困らない対策をしてから出かける必要があります。

例えば長時間の外出の時は紙製のトレーニングパンツをはかせる、出る前にトイレに行かせておいて短時間で用事を済ませる、着替えと万が一漏らした時に後始末ができるようなタオルやウエットティッシュや着替えを持ち歩くなど、何かあった時に困ることが無いような準備をしておくと、出かけるのが億劫にはなりませんね。

それから、外出先のトイレに慣れさせることも大切です。外出先のトイレを大人が使い、そこに一緒に入ってもらうなどすれば、お子さんが次第に慣れていくこともあります。そういう時、座れそうならお子さんもトイレに座ってみればさらにできると思えるかもしれませんが、嫌がる時に無理に座らせることはやめましょう。よけいに外出先のトイレを怖がることにも繋がります。

子ども用の小さいトイレや、補助便座を備えたトイレなどであれば、お子さんも使いやすいですね。小児科や、ショッピングモールや、デパートなどには補助便座を備えたトイレがあることもありますし、お子さん用の小さなサイズのトイレがあるところもあります。外出先のトイレは大きさが合わずに怖いと思うことも考えられますので、こういうところから始めて慣れさせるという方法もありますね。

それから、大きなトイレが怖いのであれば、大人が体を支えてあげる、手をつないでグラグラしないようにしてあげるなどの対策をすれば、怖いと思わずに利用できることもあります。

原因はいろいろ考えられますが、自宅のトイレと違う場所では、何となく行きにくいという気持ちはわかるような気がしますよね。そこで、無理に慣らそうとするのではなく、外に行くときは慣れるまで紙のトレーニングパンツでいいやと考えるなど、ゆとりを持ってお子さんと接することができるといいですね。

失敗するのが普通なんです!そう思った方が上手く行く理由とは

トイレトレーニングをする時、皆さんはどんなことを感じますか?トイレトレーニングって、大人にとってもプレッシャーになる面があるのではないかと私は思います。このままできなかったらどうしようとか、私のやり方が悪いんじゃないかとかいう不安を感じることだってありますよね。

しかし、そうなると問題が起きる可能性があります。それは何かというと、大人の焦りが子どもに伝わって、子どもまで焦ってしまうことです。緊張すると、上手く行くはずのことが上手くできないことってありますよね。それと同じことが起きる可能性があります。それから、大人が焦ると、つい言い方がきつくなったりして、子どもの心がトレーニングに向かなくなることも考えられます。

そういうことにはならなくても、早くできるようにしたいと思うと、つい大人の方も1日中トイレのことを意識してしまうんですよね。そうなると、子どもはそれをプレッシャーとして感じ、トレーニングが進まなくなってしまうのです。そうなると、親子ともども楽しくなくなります。そのため、全ての注意をそちらに向けて、ことあるごとにトイレというのは避けた方がいいですね。

以上のように、トイレトレーニングをきちんとしなければいけない、失敗させないようにしなければいけないと大人が強い責任感や負担を感じてしまうと、かえってそれが子どもまで追い詰める結果にもなってしまうのです。それが上手くいかないことに繋がり、大人はますます焦ってしまうという悪循環が生まれるんですよね。

そこで、失敗するのが普通、誰だってこういう道を通っていつかできるようになるんだと思ってみたらどうでしょうか。失敗するたびに気になったり、トイレに座らせてもできなかったりするたびに気になっていたことが気にならなくなるのではないでしょうか。

トイレトレーニングと言うと、つい気負ってしまいそうになるのですが、子どもができるようになるまで補助するんだくらいの気持ちで取り組んでみたら、大人の方も気が楽になりそうですよね。子育てをしていると、周りの目もあったり、いろんなプレッシャーを感じることもあります。

トイレトレーニングに関しては、昔はおむつが取れるのも早かったということもあって、周りから「まだ取れていないの?」みたいなことを言われることもあり、そう言われると親が自分を責めてしまいそうになります。それでは親子ともどもそのプレッシャーに負けそうになることになりますよね。

そんなときには、失敗するのが普通なんだ、自分のペースでいいんだと自分の気持ちを緩めることで、大人も楽しく取り組むことができるようになります。お母さんが楽しければ、子どもも楽しくなるものです。トイレトレーニングも、そういう気持ちでゆったりと取り組みたいものですね。

言ってはいけない言葉がある?トレーニング中に気を付けること

トイレトレーニングは、とてもデリケートなことです。そして、単純にトイレができるようになるかどうかということだけではなく、トイレトレーニングの時の関わり方は、子どもの性格形成にも影響を与えるという心理学的な研究結果もあります。

この時に問題となるのは、失敗を怒ったりできてもそれが当たり前だと褒めることをしなかったりということです。そうなると、子どもが親に対して信頼の気持ちを抱きにくくなってしまうのです。そのため、トイレトレーニングでは失敗を怒る、責めるなどはしてはいけないのです。

しかし、そういった極端な場合だけではなく、親にしてみればむしろ応援するつもりで言っている言葉が、子どもにはプレッシャーになったりすることもあります。そういうことを知っておくだけで、よりトイレトレーニングを快適に進めることができます。そこで、トイレトレーニングの時に言ってはいけない言葉について見てみましょう。

まずは、命令するような言い方をすることです。例としては、トイレでちゃんとしなさい!などの言い方となります。それと似ているのが、説教口調や尋問口調でおしっこはトイレでするのが当たり前よとか、どうしてトイレじゃないところでおしっこをするの?とかいうような言い方となります。こういう言い方をされると、大人でも萎縮したり緊張したりしてしまいますよね。子どもにとってもそれは同じです。

それから、脅迫するような内容も子どもを焦らせたり強いプレッシャーを感じさせたりします。例えばトイレでできなかったらおやつを食べさせないとか、このままじゃ幼稚園に行けないよとかいうような内容です。そして、こんなところで漏らして汚いとか臭いとかいう言い方も、子どもの心を傷つけます。場合によっては、漏らしたこと自体ではなく自分が汚いんだと勘違いしてしまうこともあるので注意が必要です。

最後に、お友達はできているのにあなたはできないのねといったような他人と比較する言い方も問題があります。比較して怒ることは子どもの自尊心を傷つけ、自信のない子どもにしてしまうことにも繋がります。これを見て、普段怒る時にもこういう言い方をしない方がいい言い方ばかりだと思われたかもしれませんね。

実はその通りです。特にトイレトレーニングには失敗が付きものでイライラしやすいということから、普段よりこういうことを言ってしまいたくなるものなので、注意が必要だということです。

それから、トイレトレーニングに特有な言い方で気をつけなければいけないこととしては、次は頑張ってしようねとか、次はできるわよとか、一見励ますように見える言葉でも、それが子どもにはプレッシャーを与えることがあるということです。

たとえできないとしても、子どもはトイレに座るとか、慣れないことを頑張っています。それを、次は頑張ろうと言われると、今は頑張っていなかったんだと思うことになるのです。これは意外ですよね。そのため、過度に励ますのではなく、今の時点でできていることを褒めるという方向でお子さんと接した方がいいということです。

以上のことから言えるのは、言ってはいけない言葉があるというよりは、大人が感情に任せて言葉を発することに問題があるということかもしれませんね。もしかし、大人にだって感情はありますから、絶対にそれを言ってはいけないと思うと今度は大人の方がまいってしまうかもしれないので、無理をしすぎる必要もありません。

そうならないように、できるだけ自分に余裕のある時期を選んだり、便利グッズを利用したりなど対策を考えて、親子で楽しくトイレトレーニングが進められるようにしたいものですね。

トイレトレーニングに使える、こんなグッズもあるんです

トイレトレーニングに必要なグッズと言われると、おまるや補助便座、トレーニングパンツや布パンツを考えることでしょう。もちろん、それらもトイレトレーニングをする上で大切なグッズです。しかし、それ以外にも大人にとってトイレトレーニングがしやすく、イライラしないでゆとりを持って取り組めるようなグッズもあるのです。

そういうものをうまく取り入れることができたら、イライラしてトイレトレーニングに悪影響を与えなくて済むかもしれませんよね。そこで、トイレトレーニングに使えるグッズについて見ていきたいと思います。

まずは、トレーニングパンツや布パンツだと、失敗の回数が多くて洗濯や着替えに困るというような場合に使えるものからです。そのような時には、紙おむつと同じように使える、トレーニング用の紙パンツを取り入れるのも一つの方法です。

これは、布パンツと同じように濡れた感じがお子さんに伝わるようになっていますので、紙おむつとは違います。ですが、吸収力はあるので、服や家が濡れることはありません。そこで、まだ失敗が多い時期に取り入れるとか、濡れる感覚は感じさせたいけれど外出先でおもらしをされたら困るというような時に使うとかすることで、余裕を持ってトレーニングできることもあります。

それから、トイレトレーニングの問題点として、漏らした後の片付けもあります。どうしても服や家が汚れてしまいますから、どうにかしたいと思うこともありますよね。そんな時に、片付けに使えるグッズを取り入れれば、失敗にも余裕を持って対応できそうです。そこで、次に失敗した時の後片付けに使えるグッズについて見ていきたいと思います。

おしっこを漏らされることによって困るのは、濡れることももちろんですが、そのあとの匂いも問題ですよね。おしっこの主な成分であり、また匂いの元となるのはアンモニアですが、これは水に溶けやすい成分なので、濡らしても大丈夫な場所なら濡れたタオルなどで拭き取るようにすると匂いも一緒に落とすことができます。

おねしょをした場合も同じで、ただ布団を干すだけではなく、濡れタオルなどをあててアンモニアを溶かして吸い取ってから干すと匂いも取れやすくなります。また、布団へのおねしょには、炭の灰をかけておくと匂いやシミが取れやすくなります。

部屋の畳とかカーペットとかにおもらしをした場合は、重曹が匂いを落とすのに役立ちます。重曹には殺菌効果もあるので、衛生面から考えても便利に使えますね。以上のように、トイレトレーニングをより快適に行うためのグッズもありますので、取り入れてみたら余裕をもってトレーニングを進められそうです。

子どもがトイレに自分から行けるためにこんな工夫ができるんです

子どもがトイレに自分から行けるようになるためには、トイレに行くとすっきりして気持ちがいい、トイレに行くと楽しいということを感じさせることが必要です。ですが、その前段階として、子どもがおしっこがしたいという感覚を掴む、それを言葉で表現するということができるようになっておく必要があります。そこで、子どもがおしっこに行きたいと言えるようにする工夫から考えてみたいと思います。

まずは、子どもがおしっこに行きたい時にはどう言えばいいのか、その言葉を伝える必要があります。大人がトイレに行く時には「おしっこに行きたい」「トイレに行くよ」などと言葉に出して言うとか、お子さんがもじもじしている様子が見受けられたら「おしっこがしたいの?」などとその状況を言葉にして言うようにしてみましょう。

そうすることによって、まずはお子さんがおしっこがしたいという感覚を感じ、それを表現するための言葉を覚えます。それを知らなければ、お子さんは自分でおしっこがしたいという感覚を感じていたとしても、表現するための方法が無いことになります。それを表現する手段を覚えたら、おしっこがたまる感覚を知り、これがトイレに行きたいということだとわかることが必要です。

そのため、誘ってトイレに行っていたものを、今度は敢えて誘うタイミングを遅らせるという工夫でそれをお子さんに感じてもらうことができます。そこまでできたら、今度はトイレに行きたくなるような工夫が必要になります。考えられるのは、大人の関わり方と、トイレ自体の空間を行きやすい場所にすることです。

まず、大人の関わり方からですが、トイレでできたら大げさなくらいに褒めて、嬉しいと思っていることをお子さんに伝えましょう。お子さんにはそれが励みになって、また次もトイレでしてみようと思えるものです。

しかし、逆にできなくて残念に思った気持ちや、イライラした気持ちは伝えないようにしなければいけません。それが伝わってしまうと、自信を失ったりトイレに行くと怒られると思ったりして、トイレに行けなくなることもあるからです。トイレでできなくて、おしっこと伝えた後で漏らしたとしても、伝えられたことを取り上げて褒めるなど、お子さんの気持ちを盛り上げる関わり方を工夫してみましょう。

次に、トイレの環境づくりに関する工夫です。これには、トイレを楽しい空間に演出することが考えられます。トイレ自体にお子さんの好きなキャラクターのグッズを置いたりポスターを貼ったりする、お子さんの好きなトレーニンググッズを選ぶ、かわいいスリッパを置くなど、お子さんが楽しめる空間にすると、トイレに行くことが楽しいと思えるようになります。

しかし、トイレを飾り過ぎると、トイレトレーニングよりも遊びにお子さんの気持ちが移ってしまうこともあります。そのため、トイレを楽しく演出するとは言っても、お子さんの気持ちがそれない程度にする必要があります。

また、お子さんがトイレを怖がるようなら、ドアを開けたままにする、一緒に言って大丈夫だと言い聞かせるなど、恐怖心を取り除く工夫が必要になります。お子さんの大好きなぬいぐるみなどにトイレの前までついて来てもらうのもいいですね。

子どもが自分からトイレに行けるようになるためには、おしっこがたまる感覚を覚え、それを表現するという準備が必要です。それを意識して伝えた後には、言葉掛けに気をつけたりトイレの空間を飾ったりすることで、お子さんが自分からトイレに行けるよう工夫してみましょう。

子どもがトイレに行きたがらない、どう対応したらいいですか?

トイレトレーニングをしていて、お子さんがトイレに行きたがらないというのは、かなり困ることなのではないでしょうか。私も、子どもがトイレを怖がったので、かなりトレーニングに時間がかかりました。その時は、トイレに入れないならとおまるから始めて、おまるでできるようにしてから次の段階を考えるようにしたら、おしっこをすることに慣れたおかげか、抵抗なくトイレに入ることができるようになりました。

トイレを嫌がる場合には、無理に連れて行かないように気をつけましょう。嫌がる子どもを無理にトイレに連れて行こうとすると、子どもにとってはますますトイレが怖いところになってしまいます。そうなると、トイレに近づきたくなくなるなどさらに状況は悪化してしまいますので、まずは無理強いをしないということに気をつけたいものです。

それから、トイレに行きたくない理由は何かを考えてみる必要もあります。例えば、狭い空間が苦手でトイレが怖いこともあります。そんな時は、トイレのドアを開けたままにしておくだけで、トイレを怖がらなくなったという話もあります。

暗いから苦手だと感じるようであれば、トイレの照明を明るくするという対応もできます。それが難しければ、壁紙を明るい色のものやかわいい模様のものに取り換えれば、それだけでトイレの雰囲気を変えることができます。そうすると、トイレに行きやすくなることもあります。

それから、トイレに行ってしなければいけないという雰囲気を感じさせないように、遊びの一環として例えば「トイレ駅」のようにして立ち寄るというのも一つの方法ですね。トイレにシールを用意しておいて、おしっこができたらそれを貼るという工夫もよく聞かれるものですが、子どもはシールが大好きなので、これも子どもに興味を持たせるのにはいい方法かもしれません。

そして、おうちの人と一緒にトイレに行って一緒にするというのもいいですね。子どもは、大好きな人と同じことをするのが嬉しいものです。そこで、おうちの人がお子さんを誘って、一緒にしようと声を掛けることで、自分だけがトイレに行く時とは違った感覚になり、トイレに行くことを受け入れられるようになることもあります。

大切なのは無理強いをしたり怒ったりしてお子さんに嫌な気持ちを持たせないことです。トイレに関わることで怒られたことが、よけいにトイレ嫌いを招いてしまうこともあります。そのため、トレイに行くときには楽しい雰囲気を作ることができるように気をつけましょう。

トイレトレーニング、自分で言えるようになるまでが大切です!

トイレトレーニングの最終的な目的は、親が誘えばトイレに行けることではなく、子どもが親に言われなくても自分からトイレに行きたいと感じ、トイレでできるようになることですよね。つまり、子どもが自分で言えるようになるまでが大切だということです。そのためには、誘えばできる段階から、自分でトイレに行ける段階へとステップアップしなければいけません。

そのために大切になるのは、トイレへの誘い方です。トイレトレーニングを始めた段階では、生活の節目でトイレに誘うのがいいという話を先ほどしましたよね。その中で、おしっこがたまる感覚を感じるためには、頻繁に誘い過ぎないことが大切だということも確認しました。

それでは、トイレに座れるようになり、タイミングが合えばトイレでできるようになった次の段階ではどうすればいいのかというと、トイレに誘うタイミングを遅らせることが効果的です。大人でも何かに熱中している時には似たようなことがあるかもしれませんが、子どもも夢中になっている時にはトイレに行きたいことも忘れて遊んでいることがあるものです。

このことが、実は、子どもがおしっこをためることができるようになる練習になっているのです。そのような無意識のうちの練習が積み重なって、だんだんためられるおしっこの量も増えてきます。それと合わせて、おしっこがたまるまで待つことによって、おしっこに行きたいという感覚を子ども自身が感じることもできます。

誘われてトイレに行くことが続くと、自分でその感覚を感じる前にトイレに行くことになるので、その感覚が感じられないままになってしまうのです。そこで、そろそろかな、と思う時にトイレに誘うのではなく、遅いかなと思うくらいまで声を掛けないようにするという方法が有効だということです。そうすることで、自分から言えるようになるということですね。

しかし、そうなると当然のことですが失敗することも増えてきます。タイミングを見て誘っていると失敗は少なくて済みますから、つい誘いたくなるかもしれませんが、トイレトレーニングで一番大切なことは、子どもが自分からトイレに行けるようにするということです。そのため、自分でおしっこに行きたいと感じられるようになる練習をする必要があるということなんですね。

失敗が続くとついイライラしたくなるかもしれませんが、ここでお子さんがおしっこの感覚を掴むことができたら、トレーニング完了までもう少しです。そのため、ここで怒ってしまうことがないように、気をつけてお子さんと接する必要がありますね。

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