トイレトレーニングの第一歩となるのは、子どもがおしっこはトイレでするものなんだと理解できるようにすることです。しかし、言葉で言うだけでは子どもはなかなかそれを理解することができません。そこで、トイレですることを意識づけるために、どんな方法が使えるのか、どんな物が役に立つのかについて見ていきたいと思います。

まず、一番お子さんにとって印象深いのは、やはりおうちの人の行動です。そこで、おうちの人がトイレに行く時に、お子さんを誘ってトイレでしているところを見せてあげるという方法が考えられます。それを繰り返しているうちに、お子さんの中にはおしっこに行きたくなったらトイレでするんだというイメージが定着します。

そのときに「おしっこに行きたいからトイレに行ってくるね。」というように言葉も添えると、お子さんにより伝わりやすくなりますね。そうでないと、何をしに行っているのかわからないこともありそうです。

それから、絵本もお子さんの興味をトイレに向けるためのいいきっかけになります。子ども向けの絵本の中には、トイレを題材に扱ったものが多くあります。そういうものを探して、お子さんに読んであげるといいですね。一緒に図書館に行って探してみるのも遊びの一環となって楽しいものです。

そして、テレビ番組やDVDを利用するのもいい方法です。テレビで見たことは印象に残りやすいので、そういったものを利用するのもお子さんが興味を引かれそうですね。また、自宅のトイレ自体に興味を持たせるために、かわいらしい飾りつけにしたり、お子さんが興味のあるキャラクターのポスターなどを貼ったりして、トイレが近づきやすい、楽しそうな場所だと印象付けるというやり方もあります。

ただし、トイレトレーニングを意識させる時には気をつけなければいけないことがあります。それは、しつこく言い過ぎないということです。トイレトレーニングのためにトイレのことを意識させるというよりは、普段の遊びの中でトイレを意識する機会を作るという方がイメージとしては合っています。

無理強いされると、子どもとしても反発したくなるものですよね。それに、全てのことがトイレにつながったり、あまりにも言い過ぎたりすると、しつこい感じがしてかえってお子さんの興味が続かなくなってしまいます。

トイレトレーニングは長い時間かけてするものですから、最初から無理はしない方がいいということですね。そのために、トイレトレーニングのためだから何もかもトイレに繋げるというのではなく、あくまでも楽しく意識ができるような雰囲気作りが大切なのです。