お子さんが、おしっこはトイレでするものだということがわかったら、トイレトレーニングは次の段階に進みます。次は、実際にトイレに座ってみる段階になります。ですが、初めてトイレに座った時に、すぐにおしっこができるお子さんはごく稀です。多くの場合、トイレに座るだけで終わりです。それでもいいという気持ちで、まずはトイレに慣れさせることから始めましょう。

この時、お子さんが怖がるようなら無理に座らせる必要はありません。トイレに入ることができたのならそれを、もし少しでも座ることができたのなら、座れたことを褒めるようにしましょう。そして、お子さんを一人にしないようおうちの人が一緒に入って、不安そうなら手を握る、話しかけるなどしながら、トイレに座るということに慣れさせます。

それと合わせて、おしっこができたら気持ちいいよ、というように、トイレに行くことのよさを伝えるようにするといいですね。

逆にしてはいけない対応としては、おしっこができなかったことをがっかりしたり、怒ったりすることです。まだ慣れていないお子さんにとっては、トイレですることは緊張することでもあります。緊張したらおしっこが出ないこともあるように、最初は上手くいかないのが当然なのですが、それをがっかりされてしまうと、子どもは自信を失ってしまいます。怒られると、誰だって嫌ですよね。

それが続くと、トイレに行くとできなかったら責められる、怒られるという意識が出来上がってしまいます。そうなると、トイレに近づきたがらなくなることも考えられます。子どもがその気にならなくなったら、もうトレーニングどころではないですよね。そうならないためにも、がっかりしたり怒ったりすることは避けましょう。

それから、出るまで無理に座らせておくのも止めましょう。少し待っても出ず、トイレから出たらすぐおしっこをしてしまうという間の悪いこともよくあるので、もう少し待ったら出るかもしれないと思いたくなりますよね。それは私も経験があるのでよくわかります。

実際、今まではおむつにおしっこをしていた子どもにとっては、トイレでするよりも漏らす方が慣れていて安心感があるということでそうなることもあるようです。ですが、ずっと座らされていると子どもは退屈ですし、トイレに閉じ込められたような感覚を感じてしまうこともあります。そのため、トイレに長く座らせるのはやめ、少ししたら切り上げるようにしましょう。

以上のことから、トイレに座る段階になったら、子どもが嫌だと感じないような対応をする必要があるということが必要だと言えますね。