そろそろトイレトレーニングを始めようかなと思った時、まずは何からしたらいいのかという戸惑いは無いでしょうか。最終的な目標は子どもがトイレでできるようになることだとわかっていても、それならトイレに連れて行ってみれば自然にできるようになるのかというと、そうではありません。トイレトレーニングというのは、いきなり子どもをトイレに座らせて上手くできるものではなく、段階を踏んで、徐々に進めていく必要があるのです。

では、トイレトレーニングの第一歩として何をしたらいいのかというと、トイレとはどういうところなのかを子どもに理解させることから始めてみましょう。意外に思われるかもしれませんが、子どもには、おしっこはトイレでするものだという意識が最初からあるわけではありません。トイレとはどういうところなのかということも、理解できていないのです。

今まで、おしっこはずっとおむつにしてきたのですから、子どもにとってはそれが当たり前のことなんですよね。だから、おしっこはおむつにするものだという意識が子どもの中にはできているのです。そこで、おしっこはおむつではなく、トイレでするものだということを子どもに意識させることが必要なのです。

大人にとってはそれが自然なことなので、子どもがそれを理解していないというのは不思議な感じがするかもしれませんが、子どもは今までの経験の中ではトイレでおしっこをするということをしたことがないのです。だから、今までとは違うということを伝えていかなければいけないんですよね。

でも、ここで、今からはトイレでしなければいけないというような伝え方をするのは避けましょう。しなければいけないと言われると、子どもはプレッシャーを感じてしまい、トイレに対するイメージがいいものではなくなってしまいます。楽しいことだと思うことに対ししては積極的になれますが、嫌な印象がついてしまったらそれをすることに対するハードルが上がってしまいますよね。

トイレトレーニングも同じです。そのため、こうしなければいけないというのではなく、トイレですると気持ちがいいといったような、トイレに対してのイメージがいいものだ、楽しいものだと思えるような声かけをしていく必要があるのです。そういったことから、トレーニングの最初からいきなりトイレに座らせておしっこをさせるよりも、トイレとはどういうところなのかのイメージを掴ませ、楽しくトレーニングに入れる環境を作ることが大切だと言えるのです。