Month12月 2014

いつかはおむつが外れます!焦らずに進めた方がいい理由

トイレトレーニングというのは、訓練ではなく子どもが一人でトイレに行けるようにするための練習に付き合うことです。そのため、大人のペースで進められることではなく、子どもの様子を見ながら気長に進める必要があるものです。そして、トイレトレーニングは始めたらずっと順調に進むものでもなく、できるようになったと思ったら後戻りすることもあるものです。

子どもがトイレでできるようになったら嬉しいものですよね。その上、自分で教えてくれるようになったら、トレーニングも順調だと感じるものです。そんな時に後戻りして、トイレに誘ってもできなくなったり、教えてくれずにおもらしをしたりしたら、なんだかがっかりした気持ちになってしまいますよね。

できた後だからこそ落胆も大きくなり、一度できたことがどうしてできなくなるの?と思わず言いたくなることもあるでしょう。しかし、ずっと頑張って来たお子さんの中には、少し疲れたから休憩したいと思う気持ちがあってもまた当然ですよね。それに、たまたま遊びに集中していて無意識のうちに我慢してしまったことも考えられます。

このように、トイレトレーニングは一度始めたらずっと進み続けるものではないのです。そこで、できるようになったかと思えばまたできなくなるものだ、いつかはおむつが外れるんだと思っていたら、後戻りした時にも焦らなくて済みますね。そうでなければ、ついお子さんを責めたり怒ったりしてしまいます。

一度できたんだという思いが強くなると、トレーニング中は余裕を持って接していたのに、その理由探しをしたりイライラした気持ちを感じたりしやすくなるのです。そこで、トイレトレーニングには後戻りもあることを知って、焦らずに、またできる時もあるというくらいな気持ちで接するようにしてみましょう。

焦りの気持ちが伝わると、子どもまで焦ってしまって余計にトイレトレーニングが進まなくなります。そのため、いつかは外れると思いながら焦らないでトイレトレーニングをしたいものです。それから、環境が変わって他のことで緊張したり、心が不安定になったりしてトイレトレーニングが後戻りすることもあります。

例えばお母さんの妊娠、保育園や幼稚園への入園など、大きく環境が変わった時にはそういうことが起こりやすくなります。そういう時でも、環境の変化があったわけではないのになぜかトレーニングが進まなくなってしまった時でも、思い切って休憩すると再開した時にスムーズに進むこともあります。

全体を通して、落ち着いてゆったり構える必要があるのがトイレトレーニングです。そのため、完了を焦らないで、お子さんに寄りそうつもりで進められたらいいですね。

夜のおむつ、使い続けているとおねしょは治らないものですか?

夜のおむつをいつまで使うかということはかなり悩みどころですよね。年齢的に考えるともう外した方がいいのかなとか、いろいろ考えることもあるものです。しかし、夜のおねしょが無くなるためには、膀胱が夜のおしっこをためておけるくらいに大きくなることと、寝ている間におしっこが作られる量を減らす抗利尿ホルモンの分泌量が増えることが必要とされます。

この抗利尿ホルモンは、ぐっすり眠り、また睡眠のリズムが整うことによって多く分泌されるようになるホルモンです。そのため、おねしょをしたことが原因でお子さんがたびたび夜中に目を覚ましてしまうと、かえってこのホルモンの分泌量が増えなくなってしまいます。

そのため、まだおねしょがあるうちから夜のおむつを外してしまうと、お子さんが目を覚ます機会も多くなり、ホルモンの分泌量が増えないのと同時にお子さんの健康にも影響が出ることが考えられます。それに、そのたびに起きて後始末をする大人の方も毎日続くと体調に影響が出てしまいますよね。

両方の意味で、無理なく夜のおむつを卒業するには、夜おねしょがなくなるまで夜のおむつを使っていてもかまわないと言えます。

それから、先ほども言ったように膀胱の大きさが大きくなり、抗利尿ホルモンが多く分泌されるようになったらおねしょは無くなるものです。つまり、夜おむつをつけたままでいることが原因でおねしょが無くならないということではありません。

睡眠をしっかり取ることで抗利尿ホルモンが分泌されるのですから、逆に夜中に起きてしまうよりも、おむつを使って朝までしっかり寝られる方が結果としていいということになります。お子さんの体格によってはおむつでは難しいこともあるかもしれませんが、夜のおねしょに対応した紙パンツも売られています。これならある程度体が大きくなったお子さんでも使うことができます。

それから、布パンツにセットして使うタイプのおねしょ対策グッズもあります。これは持っている布パンツに挟んで使うタイプのため、体格に関係なく使えますね。体格の問題がある時や、もうほどんと大丈夫だけどまだ時々おねしょがあるというような時に使うと、万が一夜に漏れてもほとんど吸い取ることができますので助かります。

以上のように、夜おむつを使い続けているからおねしょが治らないということではなく、おねしょが続くのは、まだそこまでの段階になっていないだけだということです。成長には個人差があるため、早くから夜のおむつが外れるお子さんもいれば、そうでないお子さんもいます。そのため、焦らずに様子を見ることが大切です。

昼と夜ではおむつが外れる時期が違うの?その理由とは

昼はトイレに行けるようになっても、それと同時に夜のおむつまで外れることはほとんどと言っていいほどないですよね。昼はおむつ無しで過ごせても、夜はまだしばらくおむつがいるということは多いものです。夜と昼ではおむつが外れる時期が違うものなのですが、その理由は何でしょうか。見ていきたいと思います。

ある程度大きくなると、夜はトイレに行かなくなったり、行っても1回くらいになりますよね。これは、寝ている間はトイレに行く間隔が長くなっているということを意味しています。それには、膀胱の大きさとホルモンの発達が関わっています。寝ている間にもおしっこは作られていますが、この量が多くなると寝ている間に膀胱からあふれてしまうことになります。これが、おねしょの原因です。

しかし、大人でも昼間と同じ調子でおしっこが作られているとすると、寝ている間にどうしてもトイレに行きたくなりますよね。そうならないようにしているのが、抗利尿ホルモンと言われるホルモンです。このホルモンは寝ている間に分泌され、おしっこを濃くし、量を減らす役割をしています。それで、寝ている間は昼間のように多くのおしっこが作られないというわけですね。

このホルモンは、ぐっすり眠ることでより多く分泌され、また眠りのリズムが整うのにしたがって分泌量が多くなるものでもあります。そのため、成長にしたがっておねしょは減るのであって、昼間のおむつが外れるのとは関係が無いということになるんですね。

それなら、膀胱が発達しないうちは夜中に時間を見て起こして、トイレに連れて行った方がいいのかと言うと、そうではありません。先ほど、抗利尿ホルモンは睡眠のリズムが整うのにしたがって多く分泌されるようになると言いましたが、夜中に起こされると睡眠のリズムが整わず、抗利尿ホルモンの分泌量が増えません。

それに、起こされると子どももおねしょをしてはいけないから起こされるんだと思い、それが自信をなくすことにつながってよけいにおねしょが長引くことになります。それから、睡眠を途中で遮られるとぐっすり眠れないため、体調も整わなくなります。そうなると、健康にまで影響が出てしまう可能性もあるのです。

そういうことを考えると、昼のトイレトレーニング以上に夜のおねしょは子どもの成長を待つしかないものであると言えますね。そのため、昼はおむつを使わなくて済むようになったんだから夜も頑張ろうなどと思う必要はなく、お子さんの様子を見ながら無理をしないでおむつが外れる時期を待てばいいのです。

外出先ではトイレに行けない、そんな時にできること

自分の家でならトイレに行けても、外出先では行けないというお子さんもけっこういるものです。外出先でおもらしをすると、家にいる時よりも片付けが大変だったり汚すことに対して気を遣ったりするので、親としては外でトイレに行けないというのは困ることですよね。

しかし、子どもにとっては、家のトイレは慣れ親しんだ場所なので不安は無くても、外出先のトイレは慣れない場所なので不安に感じることもあります。そこで、外出先のトイレに行けない場合にできる対策について考えてみたいと思います。まず、外出先で行けない場合には、漏らしても困らない対策をしてから出かける必要があります。

例えば長時間の外出の時は紙製のトレーニングパンツをはかせる、出る前にトイレに行かせておいて短時間で用事を済ませる、着替えと万が一漏らした時に後始末ができるようなタオルやウエットティッシュや着替えを持ち歩くなど、何かあった時に困ることが無いような準備をしておくと、出かけるのが億劫にはなりませんね。

それから、外出先のトイレに慣れさせることも大切です。外出先のトイレを大人が使い、そこに一緒に入ってもらうなどすれば、お子さんが次第に慣れていくこともあります。そういう時、座れそうならお子さんもトイレに座ってみればさらにできると思えるかもしれませんが、嫌がる時に無理に座らせることはやめましょう。よけいに外出先のトイレを怖がることにも繋がります。

子ども用の小さいトイレや、補助便座を備えたトイレなどであれば、お子さんも使いやすいですね。小児科や、ショッピングモールや、デパートなどには補助便座を備えたトイレがあることもありますし、お子さん用の小さなサイズのトイレがあるところもあります。外出先のトイレは大きさが合わずに怖いと思うことも考えられますので、こういうところから始めて慣れさせるという方法もありますね。

それから、大きなトイレが怖いのであれば、大人が体を支えてあげる、手をつないでグラグラしないようにしてあげるなどの対策をすれば、怖いと思わずに利用できることもあります。

原因はいろいろ考えられますが、自宅のトイレと違う場所では、何となく行きにくいという気持ちはわかるような気がしますよね。そこで、無理に慣らそうとするのではなく、外に行くときは慣れるまで紙のトレーニングパンツでいいやと考えるなど、ゆとりを持ってお子さんと接することができるといいですね。

失敗するのが普通なんです!そう思った方が上手く行く理由とは

トイレトレーニングをする時、皆さんはどんなことを感じますか?トイレトレーニングって、大人にとってもプレッシャーになる面があるのではないかと私は思います。このままできなかったらどうしようとか、私のやり方が悪いんじゃないかとかいう不安を感じることだってありますよね。

しかし、そうなると問題が起きる可能性があります。それは何かというと、大人の焦りが子どもに伝わって、子どもまで焦ってしまうことです。緊張すると、上手く行くはずのことが上手くできないことってありますよね。それと同じことが起きる可能性があります。それから、大人が焦ると、つい言い方がきつくなったりして、子どもの心がトレーニングに向かなくなることも考えられます。

そういうことにはならなくても、早くできるようにしたいと思うと、つい大人の方も1日中トイレのことを意識してしまうんですよね。そうなると、子どもはそれをプレッシャーとして感じ、トレーニングが進まなくなってしまうのです。そうなると、親子ともども楽しくなくなります。そのため、全ての注意をそちらに向けて、ことあるごとにトイレというのは避けた方がいいですね。

以上のように、トイレトレーニングをきちんとしなければいけない、失敗させないようにしなければいけないと大人が強い責任感や負担を感じてしまうと、かえってそれが子どもまで追い詰める結果にもなってしまうのです。それが上手くいかないことに繋がり、大人はますます焦ってしまうという悪循環が生まれるんですよね。

そこで、失敗するのが普通、誰だってこういう道を通っていつかできるようになるんだと思ってみたらどうでしょうか。失敗するたびに気になったり、トイレに座らせてもできなかったりするたびに気になっていたことが気にならなくなるのではないでしょうか。

トイレトレーニングと言うと、つい気負ってしまいそうになるのですが、子どもができるようになるまで補助するんだくらいの気持ちで取り組んでみたら、大人の方も気が楽になりそうですよね。子育てをしていると、周りの目もあったり、いろんなプレッシャーを感じることもあります。

トイレトレーニングに関しては、昔はおむつが取れるのも早かったということもあって、周りから「まだ取れていないの?」みたいなことを言われることもあり、そう言われると親が自分を責めてしまいそうになります。それでは親子ともどもそのプレッシャーに負けそうになることになりますよね。

そんなときには、失敗するのが普通なんだ、自分のペースでいいんだと自分の気持ちを緩めることで、大人も楽しく取り組むことができるようになります。お母さんが楽しければ、子どもも楽しくなるものです。トイレトレーニングも、そういう気持ちでゆったりと取り組みたいものですね。

copyright © tanoshiitoilettraining.com