Month11月 2014

言ってはいけない言葉がある?トレーニング中に気を付けること

トイレトレーニングは、とてもデリケートなことです。そして、単純にトイレができるようになるかどうかということだけではなく、トイレトレーニングの時の関わり方は、子どもの性格形成にも影響を与えるという心理学的な研究結果もあります。

この時に問題となるのは、失敗を怒ったりできてもそれが当たり前だと褒めることをしなかったりということです。そうなると、子どもが親に対して信頼の気持ちを抱きにくくなってしまうのです。そのため、トイレトレーニングでは失敗を怒る、責めるなどはしてはいけないのです。

しかし、そういった極端な場合だけではなく、親にしてみればむしろ応援するつもりで言っている言葉が、子どもにはプレッシャーになったりすることもあります。そういうことを知っておくだけで、よりトイレトレーニングを快適に進めることができます。そこで、トイレトレーニングの時に言ってはいけない言葉について見てみましょう。

まずは、命令するような言い方をすることです。例としては、トイレでちゃんとしなさい!などの言い方となります。それと似ているのが、説教口調や尋問口調でおしっこはトイレでするのが当たり前よとか、どうしてトイレじゃないところでおしっこをするの?とかいうような言い方となります。こういう言い方をされると、大人でも萎縮したり緊張したりしてしまいますよね。子どもにとってもそれは同じです。

それから、脅迫するような内容も子どもを焦らせたり強いプレッシャーを感じさせたりします。例えばトイレでできなかったらおやつを食べさせないとか、このままじゃ幼稚園に行けないよとかいうような内容です。そして、こんなところで漏らして汚いとか臭いとかいう言い方も、子どもの心を傷つけます。場合によっては、漏らしたこと自体ではなく自分が汚いんだと勘違いしてしまうこともあるので注意が必要です。

最後に、お友達はできているのにあなたはできないのねといったような他人と比較する言い方も問題があります。比較して怒ることは子どもの自尊心を傷つけ、自信のない子どもにしてしまうことにも繋がります。これを見て、普段怒る時にもこういう言い方をしない方がいい言い方ばかりだと思われたかもしれませんね。

実はその通りです。特にトイレトレーニングには失敗が付きものでイライラしやすいということから、普段よりこういうことを言ってしまいたくなるものなので、注意が必要だということです。

それから、トイレトレーニングに特有な言い方で気をつけなければいけないこととしては、次は頑張ってしようねとか、次はできるわよとか、一見励ますように見える言葉でも、それが子どもにはプレッシャーを与えることがあるということです。

たとえできないとしても、子どもはトイレに座るとか、慣れないことを頑張っています。それを、次は頑張ろうと言われると、今は頑張っていなかったんだと思うことになるのです。これは意外ですよね。そのため、過度に励ますのではなく、今の時点でできていることを褒めるという方向でお子さんと接した方がいいということです。

以上のことから言えるのは、言ってはいけない言葉があるというよりは、大人が感情に任せて言葉を発することに問題があるということかもしれませんね。もしかし、大人にだって感情はありますから、絶対にそれを言ってはいけないと思うと今度は大人の方がまいってしまうかもしれないので、無理をしすぎる必要もありません。

そうならないように、できるだけ自分に余裕のある時期を選んだり、便利グッズを利用したりなど対策を考えて、親子で楽しくトイレトレーニングが進められるようにしたいものですね。

トイレトレーニングに使える、こんなグッズもあるんです

トイレトレーニングに必要なグッズと言われると、おまるや補助便座、トレーニングパンツや布パンツを考えることでしょう。もちろん、それらもトイレトレーニングをする上で大切なグッズです。しかし、それ以外にも大人にとってトイレトレーニングがしやすく、イライラしないでゆとりを持って取り組めるようなグッズもあるのです。

そういうものをうまく取り入れることができたら、イライラしてトイレトレーニングに悪影響を与えなくて済むかもしれませんよね。そこで、トイレトレーニングに使えるグッズについて見ていきたいと思います。

まずは、トレーニングパンツや布パンツだと、失敗の回数が多くて洗濯や着替えに困るというような場合に使えるものからです。そのような時には、紙おむつと同じように使える、トレーニング用の紙パンツを取り入れるのも一つの方法です。

これは、布パンツと同じように濡れた感じがお子さんに伝わるようになっていますので、紙おむつとは違います。ですが、吸収力はあるので、服や家が濡れることはありません。そこで、まだ失敗が多い時期に取り入れるとか、濡れる感覚は感じさせたいけれど外出先でおもらしをされたら困るというような時に使うとかすることで、余裕を持ってトレーニングできることもあります。

それから、トイレトレーニングの問題点として、漏らした後の片付けもあります。どうしても服や家が汚れてしまいますから、どうにかしたいと思うこともありますよね。そんな時に、片付けに使えるグッズを取り入れれば、失敗にも余裕を持って対応できそうです。そこで、次に失敗した時の後片付けに使えるグッズについて見ていきたいと思います。

おしっこを漏らされることによって困るのは、濡れることももちろんですが、そのあとの匂いも問題ですよね。おしっこの主な成分であり、また匂いの元となるのはアンモニアですが、これは水に溶けやすい成分なので、濡らしても大丈夫な場所なら濡れたタオルなどで拭き取るようにすると匂いも一緒に落とすことができます。

おねしょをした場合も同じで、ただ布団を干すだけではなく、濡れタオルなどをあててアンモニアを溶かして吸い取ってから干すと匂いも取れやすくなります。また、布団へのおねしょには、炭の灰をかけておくと匂いやシミが取れやすくなります。

部屋の畳とかカーペットとかにおもらしをした場合は、重曹が匂いを落とすのに役立ちます。重曹には殺菌効果もあるので、衛生面から考えても便利に使えますね。以上のように、トイレトレーニングをより快適に行うためのグッズもありますので、取り入れてみたら余裕をもってトレーニングを進められそうです。

子どもがトイレに自分から行けるためにこんな工夫ができるんです

子どもがトイレに自分から行けるようになるためには、トイレに行くとすっきりして気持ちがいい、トイレに行くと楽しいということを感じさせることが必要です。ですが、その前段階として、子どもがおしっこがしたいという感覚を掴む、それを言葉で表現するということができるようになっておく必要があります。そこで、子どもがおしっこに行きたいと言えるようにする工夫から考えてみたいと思います。

まずは、子どもがおしっこに行きたい時にはどう言えばいいのか、その言葉を伝える必要があります。大人がトイレに行く時には「おしっこに行きたい」「トイレに行くよ」などと言葉に出して言うとか、お子さんがもじもじしている様子が見受けられたら「おしっこがしたいの?」などとその状況を言葉にして言うようにしてみましょう。

そうすることによって、まずはお子さんがおしっこがしたいという感覚を感じ、それを表現するための言葉を覚えます。それを知らなければ、お子さんは自分でおしっこがしたいという感覚を感じていたとしても、表現するための方法が無いことになります。それを表現する手段を覚えたら、おしっこがたまる感覚を知り、これがトイレに行きたいということだとわかることが必要です。

そのため、誘ってトイレに行っていたものを、今度は敢えて誘うタイミングを遅らせるという工夫でそれをお子さんに感じてもらうことができます。そこまでできたら、今度はトイレに行きたくなるような工夫が必要になります。考えられるのは、大人の関わり方と、トイレ自体の空間を行きやすい場所にすることです。

まず、大人の関わり方からですが、トイレでできたら大げさなくらいに褒めて、嬉しいと思っていることをお子さんに伝えましょう。お子さんにはそれが励みになって、また次もトイレでしてみようと思えるものです。

しかし、逆にできなくて残念に思った気持ちや、イライラした気持ちは伝えないようにしなければいけません。それが伝わってしまうと、自信を失ったりトイレに行くと怒られると思ったりして、トイレに行けなくなることもあるからです。トイレでできなくて、おしっこと伝えた後で漏らしたとしても、伝えられたことを取り上げて褒めるなど、お子さんの気持ちを盛り上げる関わり方を工夫してみましょう。

次に、トイレの環境づくりに関する工夫です。これには、トイレを楽しい空間に演出することが考えられます。トイレ自体にお子さんの好きなキャラクターのグッズを置いたりポスターを貼ったりする、お子さんの好きなトレーニンググッズを選ぶ、かわいいスリッパを置くなど、お子さんが楽しめる空間にすると、トイレに行くことが楽しいと思えるようになります。

しかし、トイレを飾り過ぎると、トイレトレーニングよりも遊びにお子さんの気持ちが移ってしまうこともあります。そのため、トイレを楽しく演出するとは言っても、お子さんの気持ちがそれない程度にする必要があります。

また、お子さんがトイレを怖がるようなら、ドアを開けたままにする、一緒に言って大丈夫だと言い聞かせるなど、恐怖心を取り除く工夫が必要になります。お子さんの大好きなぬいぐるみなどにトイレの前までついて来てもらうのもいいですね。

子どもが自分からトイレに行けるようになるためには、おしっこがたまる感覚を覚え、それを表現するという準備が必要です。それを意識して伝えた後には、言葉掛けに気をつけたりトイレの空間を飾ったりすることで、お子さんが自分からトイレに行けるよう工夫してみましょう。

子どもがトイレに行きたがらない、どう対応したらいいですか?

トイレトレーニングをしていて、お子さんがトイレに行きたがらないというのは、かなり困ることなのではないでしょうか。私も、子どもがトイレを怖がったので、かなりトレーニングに時間がかかりました。その時は、トイレに入れないならとおまるから始めて、おまるでできるようにしてから次の段階を考えるようにしたら、おしっこをすることに慣れたおかげか、抵抗なくトイレに入ることができるようになりました。

トイレを嫌がる場合には、無理に連れて行かないように気をつけましょう。嫌がる子どもを無理にトイレに連れて行こうとすると、子どもにとってはますますトイレが怖いところになってしまいます。そうなると、トイレに近づきたくなくなるなどさらに状況は悪化してしまいますので、まずは無理強いをしないということに気をつけたいものです。

それから、トイレに行きたくない理由は何かを考えてみる必要もあります。例えば、狭い空間が苦手でトイレが怖いこともあります。そんな時は、トイレのドアを開けたままにしておくだけで、トイレを怖がらなくなったという話もあります。

暗いから苦手だと感じるようであれば、トイレの照明を明るくするという対応もできます。それが難しければ、壁紙を明るい色のものやかわいい模様のものに取り換えれば、それだけでトイレの雰囲気を変えることができます。そうすると、トイレに行きやすくなることもあります。

それから、トイレに行ってしなければいけないという雰囲気を感じさせないように、遊びの一環として例えば「トイレ駅」のようにして立ち寄るというのも一つの方法ですね。トイレにシールを用意しておいて、おしっこができたらそれを貼るという工夫もよく聞かれるものですが、子どもはシールが大好きなので、これも子どもに興味を持たせるのにはいい方法かもしれません。

そして、おうちの人と一緒にトイレに行って一緒にするというのもいいですね。子どもは、大好きな人と同じことをするのが嬉しいものです。そこで、おうちの人がお子さんを誘って、一緒にしようと声を掛けることで、自分だけがトイレに行く時とは違った感覚になり、トイレに行くことを受け入れられるようになることもあります。

大切なのは無理強いをしたり怒ったりしてお子さんに嫌な気持ちを持たせないことです。トイレに関わることで怒られたことが、よけいにトイレ嫌いを招いてしまうこともあります。そのため、トレイに行くときには楽しい雰囲気を作ることができるように気をつけましょう。

トイレトレーニング、自分で言えるようになるまでが大切です!

トイレトレーニングの最終的な目的は、親が誘えばトイレに行けることではなく、子どもが親に言われなくても自分からトイレに行きたいと感じ、トイレでできるようになることですよね。つまり、子どもが自分で言えるようになるまでが大切だということです。そのためには、誘えばできる段階から、自分でトイレに行ける段階へとステップアップしなければいけません。

そのために大切になるのは、トイレへの誘い方です。トイレトレーニングを始めた段階では、生活の節目でトイレに誘うのがいいという話を先ほどしましたよね。その中で、おしっこがたまる感覚を感じるためには、頻繁に誘い過ぎないことが大切だということも確認しました。

それでは、トイレに座れるようになり、タイミングが合えばトイレでできるようになった次の段階ではどうすればいいのかというと、トイレに誘うタイミングを遅らせることが効果的です。大人でも何かに熱中している時には似たようなことがあるかもしれませんが、子どもも夢中になっている時にはトイレに行きたいことも忘れて遊んでいることがあるものです。

このことが、実は、子どもがおしっこをためることができるようになる練習になっているのです。そのような無意識のうちの練習が積み重なって、だんだんためられるおしっこの量も増えてきます。それと合わせて、おしっこがたまるまで待つことによって、おしっこに行きたいという感覚を子ども自身が感じることもできます。

誘われてトイレに行くことが続くと、自分でその感覚を感じる前にトイレに行くことになるので、その感覚が感じられないままになってしまうのです。そこで、そろそろかな、と思う時にトイレに誘うのではなく、遅いかなと思うくらいまで声を掛けないようにするという方法が有効だということです。そうすることで、自分から言えるようになるということですね。

しかし、そうなると当然のことですが失敗することも増えてきます。タイミングを見て誘っていると失敗は少なくて済みますから、つい誘いたくなるかもしれませんが、トイレトレーニングで一番大切なことは、子どもが自分からトイレに行けるようにするということです。そのため、自分でおしっこに行きたいと感じられるようになる練習をする必要があるということなんですね。

失敗が続くとついイライラしたくなるかもしれませんが、ここでお子さんがおしっこの感覚を掴むことができたら、トレーニング完了までもう少しです。そのため、ここで怒ってしまうことがないように、気をつけてお子さんと接する必要がありますね。

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